これまでの軌跡

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Excel からの Web アクセス

お客様より「インターネットから社内にある情報を閲覧および変更したい」とのご要望を承りました。


ご要望の詳細
  • 追加ライセンスおよびコストの発生を最小限にしたい
  • フロントエンドはエクセルを使いたい
  • 社内で使用する ODBC 経由の エクセルアプリのようにデータダウンロードがしたい
  • 同様に一括で登録や更新がしたい
  • セキュリティを確保して欲しい

様々な方法があるかと思います。皆様なら実現にどの様な手法をお考えになりますか?弊社では以下の制約事項を踏まえたソリューションでお答え致しました。


制約事項
  • ご利用するインターフェイスはあくまでもエクセルとし、お客様が特別なインストールなどを行う事なく使える
  • ユーザー認証を必ず行いアクセス制限を行う
  • データは暗号化され送受信されなければならない
  • 特別なサーバーは設置したくない


ソリューション
  • IBM i (AS/400) 上で稼働する既存のDominoのWebサーバーを利用する
  • ファイアウォールの内側にある IBM i (AS/400) にアクセスさせるための設定(NAT、アクセス制限など)を行う
  • SSL通信を行うためのすべての作業を実施
  • ユーザー認証はDominoサーバーの認証機能を利用しDominoエージェントにてユーザー情報を取得する事

ここまでは普通のWebアプリケーションの様に考えれば問題ありません。しかし今回はブラウザではなくインターフェイスがエクセルに限定されています。この課題をクリアしエクセルからWebサーバーへhttpアクセスを行うために我々は様々な調査を行いました。やっと見つかったのがMSXML。何とかこれでWebサーバーへの要求はMSXMLにお任せし解決に至りました。

実際にエクセルのアプリケーションを利用する方はご要望を頂いたお客様のお客様(以降「エンドユーザー」と記載)となります。それを踏まえた最終的な全体像は以下の様になりました。

solution01-01

技術面についてはこれで要望は満たされました。でも実際に運用に至るまでにはさらに乗り越えなければならない壁が...


利用者の不安を払拭

当然ですが「マクロ(Visual Basic for Application)が含まれたエクセルをダウンロードして使うなんて事はできない」と心配される方もいらっしゃいました。

  • 今回に関しては実際に使う方は「だれでも」ではなく利用される方を限定する事ができた(エンドユーザー)
  • 構想段階からエンドユーザーへ直接説明をさせていただき理解を得る事ができた


ご利用までの手続きなどを考案

利用される方が実際に使ってもらうまでの取り決めについてもお話をさせていただき具体的なご利用手続きの内容も決まりました。

  • 手続きの際に使用する「使用許諾契約」の叩き台を作成


安定稼働まで完全サポート

事務手続きが完了し使用する方が実際に使う段階になって、再度我々の出番となります。最後の最後まで使っていただくためにお客様と協力をして構築いたしました。

  • お客様はもとより、エンドユーザーにまで安全面や操作をご理解いただくため我々が直接説明に伺う
  • お客様が安全面や操作をエンドユーザーへご説明できる様な資料作りやプレゼンテーションのお手伝い
  • ご利用時の不明点への電話対応や不具合が発生した際には直接伺い問題点を解決

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今回はお客様が IBM i (AS/400) と Lotus ドミノ をお持ちだったため、この様な構成にしましたが、このソリューションなら IBM i (AS/400) にこだわる必要はありません。安価なところでいけば Linux + Apache + MySQL + PHP の LAMP環境でも構築可能です。

やはり複数データを取り扱う場合、EXCEL のスプレッドシートは魅力的ですよね。また使用対象者も外部の方ではなく社員の方でも良い訳です。


お客様からの要望を実現するため我々は様々な角度からソリューションをご提案させていただきます。
お一人で悩まずに我々に是非ご相談ください。