これまでの軌跡

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RPG基本スキルアップ・プロジェクトの
実施

今回は、弊社お客様における開発部門メンバーのRPGⅣ関連に関するスキル・レベルの評価と弱点克服のためのフォローアップ研修実施の事例をご紹介します。


背景

システム開発でお手伝いさせていただいていたお客様の開発担当部門長から、「自社のRPG開発部門メンバーの現行スキルの調査をして欲しい」とのご相談を受け、経験年数3~15年のRPG開発部門メンバー約20名を対象にRPGプログラマー基本のスキル診断テスト・プロジェクトの実施をご提案しました。このプロジェクトの主な目的は、各個人に自己の弱点を認識させ、スキルアップのための指針を与えるということです。そこで、テスト問題の開発、実施およびフォローアップ一式をお客様のスキル・レベルに合わせて構成することにしました。


実施前の課題・ニーズ

このプロジェクトの最も重要な課題は、お客様の開発部門長が最も知りたがっておられる点で「開発部門の各メンバーのスキル・レベル調査」ということです。幸い、弊社担当のSEがRPG研修のインストラクターを担当(現在も継続)していたという経緯もあり、部門長から「お宅の専門ですよね」ということで直々に相談を受けることになりました。

以下、お客様の開発部門長から出されたニーズ・問題点の要約:

  • 対象者は既に全員がRPG関連の基礎研修は履修済み
  • 経験年数はまちまちで、当然スキル・レベルにもばらつきがある
  • 現在の各自のスキル・レベルを調査して、5段階ぐらいで評価したい
  • 当然テスト形式で評価することになるとは思うが、決してやりっぱなしでは終わらせたくない
  • 確実なフォローアップと自己啓発を望む

そこで、弊社担当SEからIBMには認定試験というものがあることをご紹介し検討していただきましたが、部門長の要望(特に最後の2項目)を満たしていないということで、最終的に計画/開発/実施/フォローアップのすべてを弊社で実施する運びになりました。その後、計画、開発、実施までに約2ヶ月間を要することになりますが、当初の目的は達成することができました。その後、このスキル診断テストは弊社の新入社員研修で活用するにいたっております。


計画および実施内容

まず第1段階は「スキル診断テスト」の作成です。今回対象者の経験年数が3年以上ということを踏まえて、以下の6つのカテゴリーで構成し、主に開発言語と環境に重点を置いて問題を配分しました。(参考1:RPG基本サンプル問題 問題(PDF ver)

テスト問題の構成

  1. 処理オプション(一般):10問
  2. 外部記述:10問
  3. ソース保守:10問
  4. OS/400環境:20問
  5. RPGⅣ:30問
  6. CLP:20問

全100問で所要時間は120分。次に、テスト問題の作成です。基本は各種マニュアルを参考に、さらにより実践的な味付けをほどこして基本的なものから中級以上の内容の問題もかなり盛り込んだために、5年未満の方にとっては難易度の高いものに仕上がっています。解答は記述式はなくすべて4択(複数正解あり)にしました。この問題作成に約1ヶ月を要しました。次に、解説の作成です。今回のご要望の骨子ともいえる箇所ですのでじっくり練って作成することにしました。単に正解のみを解説するのではなく、間違いの箇所、その理由、陥りやすい勘違いなどを解説した上で、参考して欲しいマニュアル名を掲載し、復習時に自分の力で調べられるように構成しました。(参考2:RPG基本サンプル問題 解説 解説(PDF ver)) また、受講すべきIHCS関連コースをフォローアップで案内しました。この時同時に全員にテスト結果シートを配布して、自己の弱点、今後の課題をフィードバックしました。(参考3:RPG基本サンプル問題評価)これがフォローアップ研修です。テスト実施/分析後、受講者全員を一同に会して終日で解説いたしました。この模様はビデオに録画して受講できなかった方および復習で活用していただきました。この解説資料の作成には約1ヶ月間を要しました。


実施後の効果

スキル診断テスト実施前の部門長の最大の関心事は、各個人のスキル・レベルの正確な調査とその認識でした。実施後、各個人のスキル・レベルの認識のみならず、何が不足していて、これから何を目指すべきか等の指針を各自に与えられた点がもうひとつの大きな成果といえます。この効果は、フォローアップ研修中に各個人の眼の色が変わってくるといった類の意識レベルの変化で確認できました。部門長自らも受験され、終了後その点を最大限に評価されていたことが思い出されます。もうひとつ、今回のスキル診断は、単なる試験対策コースではないという点も無視できません。一般の試験対策コースは合格することでその目的を達成しますが、このスキル・レベル診断テストには明確な合格ラインがありません。満点を取れば合格のはずですが、難易度の点で満点を取ることはほぼ不可能です。仮に満点が取れたとしてもあくまでも基本が修了したに過ぎません。従って、満点を取得できるまで、一度ならず定期的に同じ内容を同一人物に実施することが可能でそれだけでも十分効果が得られることが期待できます。

この事例でご紹介させていただいた部門長と同じようなお悩みの管理者の方が少なからずいらっしゃると思います。気軽にお声をおかけください。またサンプル問題集はダウンロード可能となっておりますので、是非チャレンジしてみてください。


お客様からの要望を実現するため我々は様々な角度からソリューションをご提案させていただきます。お一人で悩まずに我々に是非ご相談ください。

ティアンドトラスト株式会社
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